工房の作業台で木製キールを彫刻刀で彫り込む職人の手元、木屑が舞う静かな作業風景
SCROLL

The Hands Behind
The Hull

和船づくりの継ぎ手・曲げ木・仕上げの技術を受け継いだ職人たちが、一艘の舟に注いできた集中力と手数を、家具やプロダクトのかたちへと移し替えています。

釘を使わずに組まれた木製キールの継ぎ手部分、木目が精緻に噛み合う様子 Joinery Detail, 2026
Techniques 技法 / 手仕事の系譜

釘を使わず、
木と木で語り合う。

私たちの木工クラフトの根幹にあるのは、和船づくりで磨かれてきた「舟釘を使わない継ぎ手」の技術です。木材同士を凹凸で組み合わせ、湿度や潮風による伸縮を見越して精密に刻むこの継ぎ手は、金属を一切用いずとも長い年月に耐える強さを生み出します。職人は木目の流れを読み、繊維の方向に逆らわないよう鑿を入れることで、接合部に無理な力がかからないかたちを探ります。

曲線を必要とする部材には「曲げ木蒸煮法」を用います。木材を蒸気で長時間蒸らし、繊維をやわらげたうえでゆっくりと型に沿わせて曲げていく技法で、舟の船体が波の抵抗を受け流す滑らかな弧を描くのと同じ原理が、椅子の背もたれや照明のシェードにも応用されています。急激な熱や力を加えると木は割れてしまうため、蒸気の温度と曲げる速度の見極めには長年の経験が欠かせません。

最後に施されるのが「手彫り仕上げ」です。鉋と鑿だけを頼りに、機械では再現できない微細な陰影と手の跡を木肌に残します。この工程を経ることで、ひとつひとつの作品が同じ図面から生まれながらも、二つと同じもののない表情を纏うことになります。

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3継承された技法 / CORE TECHNIQUES
18専属職人 / CRAFTSPEOPLE
40+年の技術継承 / YEARS OF LINEAGE
0使用する舟釘 / BOAT NAILS USED
Core Techniques 三つの技法

Three Techniques,

継手(つぎて)

釘を使わず、木材同士の凹凸を精密に刻み合わせて組む接合技術。潮の湿気にも動じない強さを生みます。

JOINERY

曲げ(まげ)

蒸気で繊維をやわらげ、舟の船体のような滑らかな弧を描く曲げ木蒸煮法。急がず、木の声を聞きながら曲げます。

BENDING

研磨(けんま)

鉋と鑿による手彫り仕上げ。機械では出せない微細な陰影を木肌に刻み、唯一無二の表情を纏わせます。

FINISHING
Behind The Craft 工房のいま

木屑の匂いが満ちる、
静かな作業場。

海沿いの工房では、毎朝木材の声に耳を傾けることから一日が始まります。見学のご予約も承っておりますので、実際の手仕事の現場をぜひご覧ください。

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工房で木製キールを丁寧に彫刻する職人の横顔と手元 Coastal Workshop
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手仕事の現場を、
その目でたしかめてください。

職人たちの手元と道具、そして木の匂いに包まれる時間を。見学のご予約はいつでも歓迎しています。

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